朱の蝶

千景の腰元に、そっと
手を回した弦は、何かに
触れる。

歪な形の硬い物

これは・・・

見つめあう、二人。

「ゲンは、気持ちいい?」

「ああ、最高だ」

少し、はにかんだ微笑み
を貴方は、私にくれた。

そんな貴方が、愛おしくて
私の全ては、貴方のための
もので、もう私のもので
なくていいと、そう強く思った

貴方の歩む道を、私も歩む

貴方と、私の想いは同じ。

「俺の傍、離れんなよ」

「一生、離れへん」

私達は、二人で一人・・・