一新を撃った男が次に銃口
を向けるのは、二代目

千景・・・

千景の前に立つ、弦に
向けられている。

目を開けたまま倒れる男を
俺は知っている。

奴は、過去の抗争の最中
神前千隼の隣にいた男

神前に、従順に従う男

死しても目を開け、お前は
この組の行く末を見つめる

神前組の男達が見つめる中
俺は千景、お前に触れる。

触れる・・・

弦の手が、四柳に殴られて
赤くなった千景の頬に触れる

「こんな顔に、誰がした?
  
 誰が、お前を傷つける?」