朱の蝶

悪者?

親の敵・・・

聞こえる、この男の声を
私は知ってる。

アンタは・・・

「・・・関上弦?」

ゲン・・・嘘・・・

この声は確かに弦だけど
そんな訳ない

居るわけない・・・

ゆっくりと顔を覆う手を
退けた、私の瞳に映るのは
雨に濡れる、白いシャツに
浮かび上がる

観音菩薩・・・

そう、あなたは

わたしの愛する人

でも、何で、ここに居るん?

「俺は、愛する女を守る為に
 ここにいる
 
 ただ、それだけだ」

愛する女・・・?