朱の蝶

銃を手にした男は、銃口
を四柳に向ける。

四柳の体に跨り、胸倉を
掴み夢中で殴りかかる一新

神前組は、腕っ節のいい
男共の集まり、銃など
なくとも戦える。

「シリュウ、お前など
 俺の、この素手で十分や」

殴りかかる、一新の向こう側

一新の背中から、遠く銃口を
向ける男の姿が私の瞳に映る

その男に気づいた仲間は
四柳に向ける銃口を、その男
へと向けて発砲するが弾切れ

やめて・・・

撃たんといて

「イッシン」

危ない・・・