朱の蝶

ゴクリッ

唾を飲み込む四柳

「何や、よう分からん
 魅力がある女やなぁ」

そう言った、四柳の
唇が私に近づく・・・

私は、四柳の顔に唾を
吐きかける。

「離してや」

私の頬を思いっきり打った
四柳は、左手で顔を拭い
右手で銃を構え、銃口の
先を私に向ける。

「ええ、根性しとるな
 黙って遣らせぇ」

赤く腫れる頬の千景の
唇に口づける四柳。

硬く閉じる、嫌がる唇に
舌先を這わせる。

四柳の行動に腹を立てた
一新は、奴の横っ面を
おもいっきりぶん殴る。

油断して尻を付く、四柳
の手から銃が離れた。

銃を我が手にと伸ばす四柳
の手を踏みつけ、銃を遠く
へ蹴飛ばすのは、祐。

転がる銃は、神前組の仲間
の手に・・・