朱の蝶

千景の声に、銃を捨てる男達

「ほう、おりこうさんで
 よろしい」

千景に詰め寄る、四柳。

千景の盾になる、祐と一新
神前組の男達。

「どけや、雑魚に用はない

 見れば見るほど
 チハヤに似とるな」

指で、私の頬を挟み
顔を上へと向けさせる。

近づく顔・・・

胸糞悪い、酒の匂い。

野蛮な男、色気もクソもない

ただ、強さをひけらかす
人徳もない、気の毒な男。

アンタなんか
これぽっちも怖くない。

私は、視線を逸らすことなく
四柳を見つめる。