朱の蝶

苛立ちから、四柳はまた
柳五に銃口を向ける。

「撃てや
 俺がお前やったら・・・」

やめて、柳さん

それ以上、言うたらあかん

柳五は、私を見つめ口元を
緩めた後、四柳を見つめる

あかん、言うな・・・
 
「このチャンス
 絶対に逃さへん
 
 お前を地獄に送ったらぁ」

「やめぇ、リュウゴ」

重なる声、銃声・・・

「オヤジ」

倒れる、柳五。

千景の声に、手元が狂った
四柳の放った弾丸は、柳五
の脇腹を掠め、彼は意識を
失う。

倒れている、柳五

流れる血・・・