朱の蝶

太ももに突き刺さる、銃弾・・

唇を噛み締め、痛みに堪える
柳五。

冷や汗が額から滴り落ちる。

「親父」

叫ぶ、舎弟頭の声。

銃を手に持ったままの一新
に、神前組の連中。

銃を捨てたのは、ただ一人
祐だけ。

「ほらな
 確認するまでも無い
 
 もう一回、言う?
 今度は・・・」

間違えなく、心臓を貫くだろう

奴なら、遣る・・・絶対に

私は、一新の肩に手を置いた

「銃、捨て」

一新は、仲間の男達に言う。

「あかん
 捨てたら、どうやって
 二代目を守る」