朱の蝶

西村組の奴等は、まだ何も
気づいていない。

盛り上がる酒宴の席・・・

騒ぐ声が聞こえる。

その部屋から出てきた従業員
は銃を手に持ち、一歩ずつ
近づいてくる男達の姿に驚き
片付けようと持っていた酒瓶
を落としてしまう。

ガシャーン

「あらら
 
 遣ってもた・・・」

大きな音が、響く・・・

「声、出すな
 そのまま
 静かに出ていけ」

従業員の落とした酒瓶の割れる
音に気づいた組員達が部屋を
出てこようと動き出す。