朱の蝶

私は、その模様に見惚れる

「アホ
 見惚れとう場合か
  
 チカゲ、ここからは
 お前は、ワシの後
 付いて来い

 お前に飛んでくる弾
 俺が全部受けたる」

「ええわ
 
 怪我人の世話には
 ならへん」

足を引きずる、一新の先を
歩く私の手を強く握り
締めるのは、祐。

「ここからは、篠の兄貴の
 言うとおりに行動して
 ください

 貴女は、神前の顔
 絶対に汚されるわけには
 いかへんのです

 命に代えても」

真剣な、祐の表情・・・

笑わない瞳