朱の蝶

やめて・・・

その言葉を、私は飲み込んだ

この香り、この温もりを
私は知ってる・・・

私の肌に刻んだ、貴方への思い
龍、薔薇が鮮明に色づく・・

貴方に似合う女に成りたい

私は、過去にそう願った。

「チカゲ、もう一回
 もう一回だけでええ
 
 俺の女になれや」

それも、ええかもしれん・・・

「何て

 嘘や・・・」

私を抱きしめる手を解く、一新

「お前は、この俺には
 勿体無い
 
 高嶺の花や・・・」

窓の外を見つめる

貴方の横顔・・・

貴方は私を愛してくれていた?