朱の蝶

「ひどい怪我やん
 
 シリュウ
 奴がやったんか?
 
 なあ、イッシン?」

心配そうに見つめる瞳

「騒ぐなや
 こんなもん大した事ない

 誰も居らん思って
 油断しただけや

 雑魚相手に遣られて堪るか
 俺を誰や思とうねん」

「イッシン
 アンタが無事で良かった」

心配する私から、顔を逸らす
一新。

「兄貴、誰もいないとは?」

「ああ、シリュウは
 料亭で酒宴やそうや

 うちの組抜けた奴等の他
 にも、えらい組織がバック
 についとるみたいやな」

「組織?」