朱の蝶

私は、時計を見つめる・・・

どんどん、ひどくなる
貧乏ゆすり

自分の意志とは関係なく
膝は揺れ続ける

一新、何してる?

私は、ここで何してる?

「タスク
 イッシン、遅ないか?」

「私が見てきます
 二代目は、ここに」

「ええ、私が行く」

開かれるドア、車から降り立つ
と遠くに、一新の姿が見えた。

「二代目」 

私は、仲間に支えられながら
歩く、傷ついた一新の元へと
夢中で駆け寄る。

一新の頬に、両手を翳し
左右隈なく、傷を探す。

痛々しい、傷・・・