朱の蝶

「二代目

 行き先は?」

ニイナを傷つけた、西村四柳

奴を、私は赦さない

さっきまでの怯える、千景は
もう、どこにもいない。

太ももに添えた、もう一方の
手に、握りこぶしを作る。

アナタの横顔・・・

阿修羅のごとく
怒りにみちた形相を浮かべる

『親父・・・』

その横顔は、亡き先代

神前千隼・・・

貴女の中にも阿修羅は棲む