朱の蝶

「誰か、救急車
 
 二代目
 しっかりしてください」

「・・・ニイナ」

呆然とただ、その場に
立ち尽くすしかない私の
脇を通り、祐は自殺を図り
ベッドに横たわる、ニイナに
近づき、傷ついていない方の
手首に触れ、脈を測る。

「大丈夫、脈は触れる」

「・・・・・・」

「チカゲ、しっかりせえ」

一新の言葉に、私はやっと
我に返り、自分の両頬を
二度叩いた。

痛い・・・

何やっとん、チカゲ

私は、自分に活を入れる。