私のHERO・・・

「・・ゲン

 アンタに
 
 逢いたかった」

泣き声で、お前は言う。

お前の真実の声を聞けて

俺は、心からうれしいが

ざわつく声は鳴り止まない。

今度は、俺の番・・・

俺は背を向けたまま

お前に伝えたかった言葉を
伝える。

「チカゲ
 
 お前無しじゃつまんねえよ
 
 俺の傍に居てよ
 
 俺がお前を守るから」

冷たいはずの、俺の背に
一箇所だけ感じる、温かさ

お前の手の温もりに
やっと触れた。