朱の蝶

「昨夜の件は全部、無かった
 事にして、忘れてや
 弟は、誰にも渡さへん・・・
 
 リュウゴを渡すぐらいなら
 俺の、この手で殺りますわ」

その深い声は、嘘偽りを
言っているようにはとても
思えない。

本気なん?

「二代目、今度、ゆっくりと
 アンタには、今回の件で
 話伺わせて貰いますわ

 その時は、きっと
 話だけでは、すまへん
 思いますがな

 ほんなら・・・」

「待てや
 ニイナに、何した?」

千景の低い声・・・

「ニイナ?
 なんや、アンタ等
 知り合いか?

 知人ってことは、二代目
 アンタも、風俗あがり
 かいな?
 
 アハハ・・・」