祐・・・

あんたの想いを、私は
とうに知っていた。

きらきらと輝く、夜景を背に
ガラス越し、私達は
抱きしめあう。

肌に触れる、温もり・・・

弦・・・

『愛してる』

貴方を、思い出し
私の頬を流れる、涙。

その涙に気づいた祐は
動きを止めた。

「止めんといて
 このまま・・・」

祐は大切に優しく私を抱く。

祐に抱かれながら、私は
弦を忘れていく・・・