朱の蝶

「色っぽい、お姉さん
 一人?
 
 一人なら
 俺達と遊ばない?」

厭らしい目つき・・・

私は、男性を無視して
その場に立ち上がる。

するとタオルがハラリと
地面に落ちた。

「落ちたよ」

男性達の視線を胸元に
浴びながら、私はタオル
を屈んで取ろうとした

その時、私よりも先に
タオルを取る手が見えた

「ゲン」

「何、やってる?
 よく辺りをみろよ」

「チカちゃん
 こっちこっち」