朱の蝶

翌日、私はちゃんと学校へ
向かった。

『最後までやり遂げへん
 奴は、嫌いや・・・』

私の顔を覗き込む、ニイナは
言う。

「学校、行きたいんやったら
 行けばええねん
 
 卒業まで、後一年とちょっと
 やろう?

 嫌口言われても、アホに
 なって行ったれ」

彼女は、笑う。

「ほんまやな

 ニイナの言うとおり
 かもしれん」

立ち上がった私は、お尻を
両手でパンパンと掃った。

『チカ、帰ろか?』