朱の蝶

冷蔵庫の中、お弁当が二つ
明日の朝ご飯、確保。

「ゲン、そう言えば
 私の留守の間に
 女の人が来てたって
 おばさんが・・・」

「女・・・ああ、そうか」

「カイリさんか、ルイさんの
 奥さんかなぁ?」

「さあ
 どうだろうな・・・」

弦・・・

貴方はその女性が誰なのか
本当は知っていたんだよね?

知っていて、惚(とぼ)けた
ふりをした。

「チカ、おやすみ」

「おやすみなさい」

今夜は、私達
別々の部屋で眠る。