朱の蝶

「チカ
 迷惑なわけ、ねえよ
 お前の好きにしろよ」

「ゲン、いいの」

「ああ、その代わり
 無理すんなよ」
 
「うん、ありがとう」

脱衣所のドアに手をかける
貴方は言う。

昨夜の私のように・・・

「覗かないでね」

「覗かないよ」

悪戯に微笑んだ貴方は
脱衣所の扉を閉めた。

と思ったら、ドアが少し開き
貴方は顔をひょっこり出して
言う。

「チカ
 お前、カレー作れるか?」