朱の蝶

「何って、ガーデニング
 
 ごめんなさい
 
 お庭、弄っちゃ駄目
 だった?」

「そうじゃない

 いいから中に入ろう」

弦の手は、私の腕を掴んだ。

片方の手には、お弁当。

何も言わずに靴を脱ぐ貴方
の背中は怒ってる?

「ごめんなさい

 隣のおばさんに
 お花を頂いて・・・

 お庭、綺麗にしたくて」

「いいよ」

貴方の伸びる手に、私は
怒られるのかと思い
瞳を閉じた。

「汚れてる」

貴方の手が、私の頬についた
土を掃ってくれた。