朱の蝶

嘘の上に、嘘が重なる

兄と弦が親友な訳、無い。

「私、今から庭弄りするのよ
 一時間ぐらいなら、ここに
 居るわよ
 用事済ませていらっしゃい」

「ほんま・・・
 
 本当ですか?
 ありがとう、助かります
  
 すぐに、戻りますので
 お願いできますか?」

「ええ
 それで、どこまで行くの?
 駅までなら、自転車
 貸してあげるわよ」

「本当ですが
 ありがとうございます」

私は、隣の人に借りた自転車
に乗って、駅前の小さな
スーパーに辿り着いた。

適当に洋服を選び、ここで
暮らす為に必要な生活用品
を買う。