朱の蝶

食べ終えた食器にコップを
片付け、洗濯機に溜まった
洗濯物を干す。

汚れた食卓のテーブルを
布巾で拭き、掃除機をかける

「これで、よし」

夢中で家事をしている間に
朝の時間は終わってしまい
もう、お昼を回っていた。

家事を終えた私は、昨日の
洋服に着替え、玄関のドア
の前に立つ。

そうや・・・

「鍵、どうしよう?」

辺りを見渡すと、誰一人
歩いている人はいない。

こんな長閑な街に泥棒
なんか、おらへんかなぁ

ちょっとぐらい出掛けても
ええかなぁ

どうしよう?

「どうかしたの?」

ドアの前で困っている私に
隣の人が声をかけてくれた。