朱の蝶

抱きしめあう時間は、お終い

私達は、朝ご飯に昨夜
食べ残したピザを食べる。

玄関に立つ、私は仕事へ
向かう、弦を見送る。

「気をつけて
 いってらっしゃい」

私の言葉に、貴方は
照れながら微笑んだ。

「おう、いってきます」

二、三歩歩いた貴方は
立ち止まり、何かを考え
振り返る。

何?

「昼飯、何か出前頼めよ
 電話横の手帳、見て
 
 それから、金・・・」

貴方はポケットに手を入れる

「大丈夫だよ
 少しぐらいなら持ってるから
 適当にやってるから、早く
 帰って来て」