「そうだなぁ

 一緒に浴びる?」

私の問いかけに、ふっと
息を漏らした弦。

「これ以上は、勘弁」

煙草の煙が、部屋中に舞う

「ねえ
 抱いてもいいよ」

「まだ、抱かねえよ
 
 楽しみは、後に
 とっとくもんだぜ」

私は、床に散らばった洋服
を、腕を伸ばして一枚ずつ
集める。

「ゲンは、好きな物
 最後に食べるタイプ」

貴方の背中に、語りかける。

「ああ、でも
 そうでもないか?

 カイリに食われるから
 先に食うかな」

「ほんと
 仲、いいんだね?」