「今夜は、ここまでだ
 
 これ以上
 お前には触れない」

「どうして・・・?」

寂しげな瞳で俺を見つめる
お前に、俺の想いを告げる

「触れたいけど触れない

 お前を抱く為に、ここに
 連れて帰って来た訳じゃ
 ない」

「今夜、貴方に抱かれても
 私は、そんな風には
 思わないよ」

「ああ、分かってる
 だけど、今夜はお前を
 抱かないと俺は決めた

 お前を大切にしたい
 
 このまま、一緒に眠ろう」

眠るだけ、そんなの嫌だよ

ううん、それならせめて
貴方と溶け合う程に
近くで眠りたい。

「チカ?」