朱の蝶

飛び起きた俺は、弱い男

もう眠ることができない・・・

汗を掻いた体をシャワーで
流す。

ザー

夜更けに水の音だけが響く。

外は、雨・・・

弦に借りた洋服は、知らない
匂いがして、私の胸はその
匂いにドキドキと高鳴って
眠れない。

喉が渇く。

そうや、確かここに来るまで
に自販機があったはず・・・

私は、自動販売機まで何か
冷たい飲み物を買いに行こう
と小銭を手に持ち、弦を
起さないように部屋の扉を
ゆっくりと開ける。

この渇きを潤したい・・・

この感情を沈めたい・・・

階段を下りる、私

浴室から出てくる、弦