朱の蝶

あの後、弦に片付けを
交代してもらった私。

図々しく、入浴まで
先にさせてもらっている。

少し熱い温度の湯船に浸かり
ながら、私は、さっきの弦の
言葉を思い出し悲しい気持ち
になる。

どうして、こんなに悲しい
のか分からない。

『ここに居ればいいさ
 居たいだけ居ればいい』

『元気になってここに飽きた
 なら、出て行けばいい
 ただ、それだけだ・・・』

ただ、それだけの関係・・・

悲しい・・・寂しい・・・

辛い・・・苦しい

私、こんなに弱かったっけ?

何、泣くことがあるん?