すると璃子が慈愛の満ちた笑顔で振り向いた。


ドキッ!


「祐樹君、ひとつ言っていいかな?」


「な…何?」


「君、とっーても気持ち悪いよ。」


「ふぇ?」



先ほどまでの笑顔とは打って変わり、冷たいまなざしと冷たい声で吐き捨てた。


「中学の時、忠告したの忘れたわけ?いくら見た目が変わろうが祐樹は祐樹なのよ。本質は変わらないんだから!」



「なんだよっ!幼なじみなんだから応援してくれたっていいじゃないかっ!」



「祐樹の為に言ってるの………。祐樹が傷つくの目に見えてるもん………。」


「僕は………。」



感情が高まりフルフルと身体が震えた。



「変わるって決めたんだっ!!」


真剣な瞳で璃子に訴えた。


「…………。
そこまで言うなら頑張れば?オタクの祐樹君?」


嘲笑うかのように言い捨てた。



沸々と璃子の言葉に怒りが湧き上がった。


見てろよ~!!


僕だって努力してるんだ!!その言葉取り消してやるっ!!



と思ったが、璃子が怖くては言葉に出来なかったのは言うまでもない。