「あのね、さっきクラスの親睦を深めましょうって言うことでカラオケに行こうとってなったんだけど藤澤君も行こうよ!」



ギュッと腕を掴まれ上目づかいでねだられた。



わわわっ。お、女の子に腕なんて掴まれたことなんかないからドキドキしてきたよ。


「ねー行こう?」


ドキドキする胸を抑えつつ、どうするか思案する。


行った方がいいのかなぁ?


でも……。歌なんてアニソンしか歌えないよぉ。


行かないと空気読めない奴になるだろうし。



う~~ん。



困ってしまい璃子を見ると、璃子もこのやり取りを見ていたらしく




「祐樹も行くなら私も行こうかな。」



璃子っ!?



助け船を出してくれたんだ……。


「璃子が行くなら……。」



璃子がいるという安心感からカラオケに行くことを承諾した。