ガラッ!!


するとちょうど反対側から同時に開けた人がいてぶつかりそうになった。



「ゴメン。」



咄嗟に謝ったが相手を見ると璃子だった。



璃子は方眉を上げ


「どこ行くの?もう、授業始まるわよ。」


「ジュース買いに……。」

「後にしなさいよ。それよりあんたの部屋に……」


「ゴメン!!時間ないから!!」


話しが長くなりそうな璃子の話しを遮って教室を飛び出そうとした。



がっ!!



グイッ!!



「ちょっと待ちなさいよ!あたしが話してるのにシカトする気!?」



璃子に首の後ろの服を掴まれ引っ張られた。


「グェ。く、苦しい……。」


キーンコンカーンコン



無情にも始業の鐘が鳴り響いた。



「授業始めるぞー!席につけー!!」


と同時に若い社会の男性教諭が教室に入ってきた。


クラスメイトの皆が各々の席に着いた。それに倣い僕も自分の席に着いた。