はつあい ~彼と私の30日間

そう言いながら、宗ちゃんは自分だけツボに入ったように、もう少し笑った。

その笑い方は寂しそうだったし、ちょっと怖かったし、なんで嫌なことがあったのに笑えるのかわからなくて、私はとても困惑した。

なんて言ってあげればいいんだろう……。


「まあいいや、食べよう。そんな美味そうじゃないけど」


そう言って、宗ちゃんは鳥の唐揚げに箸をつけた。


「あーあ、揚げ物はレンジよりトースターで温めた方が美味いのに」なんて言いつつも、食欲はあるらしい事にはホッとしつつ、私はぐんにゃりした焼き鳥を囓った。

甘すぎてしょっぱすぎるタレが手に垂れて来きて、なんだか私まで酷く憂鬱になってきた。