「雪ちゃんは大丈夫?今日手術2つもあるからさ。」


「私は平気ですよ。今日は竹内さんの担当だし。確かにもう一人の受け持ちさんは手術ですけど、先輩にお願いしてますしね。時間に余裕ありますよ♪」


ニッコリ笑って見せた。




少し間があって、


「あぁ、なら。悪口はきっとソイツだろうなぁ〜。」


「…はい??」


「俺に雪ちゃん取られて悔しがってんじゃない?雪ちゃん、優しいから。」


「いやいや。彼はそんなタイプじゃ…」


「男なんだ、今日のもう一人の手術の人って。若い?」


…個人情報はプライバシーの侵害になる…。


でもまぁ、手術から戻ってくれば二人ともICU(集中治療室)で隣のベッド同士になるし…、嫌でもわかるか…。


「…私より『ちょっと』年下ですよ…。」


少し、強調した。


何故だかわからないけど、年の差を、あまり感じたくなくて。