病院恋愛

自己嫌悪に襲われていると、










……クスッ。






…微かに聞こえた、妙に色っぽい声に、引き寄せられるように、その声の方へと顔を上げた。






…………目の前には、彼の顔。





ものすごく、近くにあった。





今の私と彼の顔との距離…。




下手したら20㎝も、ないかも…!!




なんでこんなに近くにって思ったら、


パッと彼から体を引いてくれて、






「いえ、こちらこそすみません。」






ニッコリと余裕のある笑みを私に見せた。