頭の中がグルグルと彼のことでいっぱいになっていると、




―――――アハハ、マヂでぇ〜☆






廊下を歩くお見舞いの人達とすれ違う。


そこで意識が飛んでいたことに気づいて、ハッとする。




人目もあるし、いつまでも立ち往生している訳にもいかなくて…、




私はゴクリと息を飲み込んで、ゆっくりと、病室の中へと足を進めた。






……平常心、平常心…。




私は冷静になるよう心で唱えながら、


「し、失礼しまぁ〜す…。」


彼の元へ、重い足を運んだ…。