病院恋愛

なにやら察した茉莉花は、


「〜〜〜っ!!雪は、渡さないんだからねっ!?」


「……。」


「ハァ…。まさか、隼人がねぇ。」


「…まだ、何も言ってないじゃないか…」


「その顔を見れば誰にでも分かる。知らぬは本人ばかり、とよく言うが……。まさにその通りだな。本人、話聞いてないぞ。」


俯き暗い表情を見せる雪を指差す。




「…どうする?」


「別にっ…!!」


「あれじゃあすぐ悪い男に捕まるよなぁ。よく今まで無事でいたものだ。」


「私と親友達がガードしてきたから。」


「でもこれからはそうはいかないだろうなぁ〜。マリカは結婚するし、友達だって、なぁ〜。」


「うぅっ…!!」


「………。」


「ま、隼人が気にならないならなぁ〜。」


「チッ…」






私の知らない所で、色々とあったのを知ったのは、もう少し先のこと。