病院恋愛






―――…一瞬、静かになった。






私が笑った後の、理人さんと隼人さんがフリーズした。


リカはにんまり笑ってたけど。


な、何かしたかな私!?




「……あの…?」


私が声をかけると、ハッと意識が戻った理人さんが、


「…なるほど、マリカが好きになる訳だ。」


「そうでしょ?その癖彼氏がずっといないものだから、スッゴク!!心配で…。しかも本人無自覚。最悪でしょ…。」


「それは…」




…何、この目の前にいるカップルの不憫そうな目。


私の顔、そんなに酷かった!?


いつも実習とかの度に患者さんに、


『貴女の笑顔、癒されるわねぇ』


とか言われて自信持ってたのに、見るものを石化させたメドューサのようだったの!?




うわ、私最悪だぁ…