出会いはささいなもの?で。


親友のひとりに誘われたとあるパーティー。


合コン、ではなくて、社交パーティー的な。


昼下がりのガーデンパーティーで、企業社長から外国人まで様々な人がありふれていた。




生まれた頃から一般庶民な私は明らかに場違いで。


…浮いてしまっている、と思う。


とにかく、この場を目の当たりにした時点で、帰りたくなっていた。






「リカぁ〜。私、帰りたいんだけど…。」


「ちょっと、雪。まだ来たばかりだからっ。りぃ兄に紹介するまでは、ねっ?」


中学時代からの親友はパーティーの雰囲気に物怖じせず、堂々としたもので。


ちなみに、今日の目的は彼女の婚約者に会う為だった。