「ちゃんと言った方がいいよ?心配かけたくないとか…思うかも知れないけど…安心してるからまだまだ大丈夫だってなって…どんどん離れちゃうかもしれないんだよ?」

介人が…私から離れてしまう…?
考えたことない…。
介人がそばにいるのはいつも当たり前のように思ってた…。

でも…違うんだ…。
ちゃんと伝えなくちゃいけない…。
「那智…。ありがとう。私頑張ってみるね。」

そう言って私は携帯を取り出す。

「うん。がんばりなさい。」

携帯を取り出し介人にメールしようとした途端…

私の携帯が鳴った。
「電話…介人からだ!?」
私は慌てて電話に出た。
やっと…久しぶりに介人の声が聞ける。

そう思った。

「介人?よかったぁ…最近連絡くれなくて…心配したんだよ?」

「小夏さん?介人さんの身内の方ですか?」

「介人の彼女ですが…。誰ですか?」
女の人が介人の携帯から電話をかけてきた。
しかも…慌てている様子だ。


「こちら…○○○病院ですけど今すぐきて下さい。」

え…? 病院…? 介人が?
え…?どうして…

「小夏?どうしたの?小夏ってば!?」

「介…人が…病院…に運ばれたって…」

私には全然理解が出来なかった。

「小夏…とりあえずはやく病院に行こう?ねっ…?」

「うん…」

私達はいそいで病院に向かった…。