「小夏~。イライラしないのさぁ。介人君ならきっと大丈夫だからぁ。」

そうだよね。
信じて待つって決めたんだもん。
頑張らなきゃ。

「那智はさぁ?好きな人いないの?」

那智からは男の話は一度も聞いたことがない。
聞いてみたいなぁ。

「いるよ。ちゃぁんと。今はね他校生なんだ…。」

おっ…!
「へぇ~。どんな人?」

「ん~とね。 かっこよくて…スポーツマンで…喧嘩に強いんだ…。一度だけね…変な人に捕まっちゃって怖くて泣いてたら…その人はが助けてくれたんだ」

那智は頬を赤らめて恥ずかしそうにそう言った。

「いいねぇ。かっこいいじゃぁん。那智がんばれぇ。応援しちゃいまぁす」

「ありがとう。私も…小夏のこと応援しちゃいまぁす。」

そういいながら…二人で教室で笑いあった。