私は貴方・貴方はあの子・あの子は…でもバラバラな私たち

私は実家に帰り…部屋にこもるようになった。

学校にも行かず…。


「介人…元気かな…再来月…介人は旅だってく…」

逢いたい…逢いたい…


「声…聞きたいよぉ…逢いたいよぉ…顔見たいよぉ…」

コンコン

ベッドの上に座りながら泣いていたら…部屋を誰かがノックした。

「小夏?大丈夫?」


きたのは…姉さんだ…


「姉さん…ねぇさぁん…ウワァァァァ…ウェェェん」

初めて姉さんの胸の中で泣いた…

「小夏…介人君に逢いに行ったら?」

「無理…だよ…嫌われてるもん…もう…私なんかいらないんだよ…」


「私もいくから…荷物だけでも取りに行こう?」

どうして…どうしてそんなに私を介人に逢わせようとするのさ…
「もう…ほっといてよ…姉さんにこの気持ちわかんないよ…隼人とラブ×2なくせにさぁ…」


「小夏…」
私は帰ってって叫びながら姉さんを家から追い出してしまった。


「何してるんだろう…」