私は貴方・貴方はあの子・あの子は…でもバラバラな私たち

ねぇ…なに…何を言おうとしてるの…ねぇ…

「ごめんな…俺…パリに留学にいかなきゃいけないんだ…本当にごめん…」

「え?夢のために…?」


「あぁ」


「そうなんだ…いつからいつまで?」


「再来月から…いつ帰れるかわかんない…プロになるまでかもしれない…」

「プロって…そんな簡単なことじゃないじゃん…いつになるかわからないなんて…
帰れるまで…遠距離じゃん…
やだよ…やだ…」


どうして…なんで…やだよ…やだ…

「ごめん…あのさ…今更で悪いけど…別れてほしい…」

え…?ワカ…レル?
「なに言ってんの?待ってるから…介人が帰ってくるまで…この家でまってるからぁ…」

「はぁ?この家は俺の…だからでてけよ…俺は今からお前への感情を全て消す…だからお前も消せよ…忘れろ」

バタンッ─
介人はシャワーを浴びに行った。

「どう…して…私…必要ないのかな…もう…介人のそばにいられないのかな…」
ヒック ウゥッ

私はある程度の荷物を持ち介人の家を出た。

「サヨナラ…」

もう…戻れない…もう…二度…逢えない…
私はメアドも電話番号も全て削除した…。