わがまま、言わせてよ【ミュージシャンとの恋】



あたしは、早くエンゲージリングを薬指にはめるたいばかりに、ヨシキから体を離した。



その行動を見つめいたヨシキは、あたしが何をしようとしていたかを理解すると、パァッと目を輝かす。







「オレやりたいッ!!」



「え……?」


すぐあたしからエンゲージリングを取り上げ、指にはめようとしてきた。







その最中に、こんな事を言い出した。



「あーあ…;;プロモの撮影の時は指輪外さなきゃじゃん」


とヨシキ。







「お、入った♪ピッタリじゃんか」


太るなよー、と笑いながら付け加えてきた。





体重を気にしていたあたしは、過剰反応するはずだと思ったのだろうか。





「……やだ」


「は…?」