『佳代−−…ッ!!』 オレは、気付けば女子トイレの中へ踏み込んでいた。 バタンッ−−… 『−−佳代?!』 静かなトイレに、自分の声だけが響く。 まだ、流して間もない水の音と共に。 隅々まで、見える限りを見回した。 自分の声も、流れた水の音も…トイレ内が静まり返ったその時、 一つの個人トイレの扉が開いた。