「またすぐそういう話にもっていくんだから。ないない」
わたしは、しっしっ、といった感じに左手でヒラヒラと目の前を払った。
それを見たともちゃん達は口々に「つまらん」だの「恋せよ乙女」だのと悪態をつく。
コータ…ね……。
好きか嫌いかって聞かれたら、もちろん好きな方。
あのくすぐったくなるような笑顔が、照れるけど心地いい。
リネっ、リネ、って何度も呼んでくるあの声も、呆れるけど暖かい。
でも、「じゃあ恋人になって欲しいか?」って聞かれたら……んー…、正直わかんない。
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