夜でも、温かい風が吹いているから、寒くはない。 街灯に照らされ、木の匂いのする公園で、お互い無言で立っていた。 「ね、ねえ。いつもと違って、何か変だよ?」 「そ、そうか?」 瞬司は、なぜか恥ずかしそうに私を見ると、息を飲み込んだ。 「な、なあ。未央。オレと付き合わないか?」 瞬司の思いも寄らぬ告白に、一瞬戸惑う。 「瞬司と、私が…?」