「ん?あれ、美咲?」 ドアの所に美咲が立っている。 美咲は、学年一の美人で、男子の断トツ人気の女子だ。 背が高く、凜とした顔立ち、それでいて人懐っこい性格に、女子からも人気があった。 そんな美咲が、うちのクラスに何の用だろ? クラス中が注目する中、美咲はいつもの様に愛想のいい笑顔を浮かべて言った。 「悠真くん、ちょっとだけいい?」