次の朝、いつも通りに学校に来たけど・・・。


昨日の悠真とのやり取りが気にかかって、眠れないまま来てしまった。


だから、少しもテンションが上がらない。


「おは!何だよ未央、テンション低いじゃん」


「あっ、おはよー瞬司(しゅんじ)」


瞬司は、席が隣で一年生の頃からのクラスメイト。


ちなみに、悠真の友達でもある。


運動神経抜群で、背も高く男らしい顔立ちの瞬司は、女の子から絶大な人気を誇っていた。


「おはよ未央。ホントだ。テンション低い!!」


斜め後ろの席は、スポーティーでショートカットが似合う美人の紗知(さち)。


紗知とも一年生からの付き合いで、大好きな親友なのだ。


「いろいろあってさぁ」


今にも閉じそうな目を見開いて、席に着いた途端、悠真がやって来た。


「悠真おはよ~」


瞬司と紗知が同時にハモる。


昨夜と変わらず、不機嫌顔の悠真が席に着いた。